Babymetal、ほんとにビルボード13位はすごいのか?
今Babymetal界隈のホットな話題は「METAL GALAXYビルボード総合チャート13位!」です。
では、その13位はすごいことなのか。
これは、もうすごいことです。間違いありません。
ただ、どれくらいすごいのか?というところがわかりません。
ラグビー日本代表がベスト8入りしたのと、どっちがすごいのか?
単純に日本人で歴代2位(今回であの坂本九さんの記録を抜く)。
これだけでもすごい感じはする。
ただ、日本人歴代1位のJojiさんという方は、このBabymetal事件があるまで私は知らなかった。すみません。
ビルボードの集計の仕方(時代によっても変わる)も複雑でわかりづらいです。
CD売り上げだけで決めるオリコンの方がわかりやすい。
ダウンロード数やラジオ局のオンエア率、ツイッターの数なども影響しているらしいです。要は様々な媒体でどれだけその曲(アルバム)が流行ったか、を見る指数のようなものです。
ただ、ここで注意しなくてはいけないのは、あくまでもアメリカUS市場においてであります。
世界で何が一番流行っているかではありません。
世界で一番聞かれている曲でもありません。おそらく世界で一番聞かれている曲だったり歌手はインドの人だと思います。
世界で、という意味ではやはりワールドカップでベスト8の方が断然すごいことです。
まだ日本人はアメリカ市場至上主義的な部分があります。
日本で一番売れた曲とアメリカで10番目に売れた曲だったらアメリカで10番の方が上のような錯覚をします(何が上かにもよりますが)
もちろん、エンターテインメント、音楽の多様性などUS市場は世界でも間違いなく競争が激しい国です。
ですから、たとえはちょっと変ですが、日本のプロ野球選手がメジャーリーグに挑戦するようなイメージが一番近いでしょうか。
Babymetalは間違いなくメジャーリーガーとなったのです。
ただしメジャーリーガーが日本に来て活躍するかというと、必ずしもそうでないように、一概にどっちが上とは言えません。特に近代野球においては。
音楽の世界でもそうでしょう。
その点については、坂本九さんの方がすごいと思います。
日本語で歌っているのにすごい、という声も聞きますが、この点も含め、なんじゃこりゃ感があるのだと思います。むしろオール英語だったらこの順位はなかったかもしれません。
USではある一定の評価をされました。英国をはじめとしたEU圏も上々です。
ヘビーメタルを生んだ文化市場ですから、これはこれで喜ばしいことです。
あとは、どれだけ続くかです。(メジャーリーグもこれが大変)
デビュー作から10年近くかけて3作がともに評価されていることの方が私はすごいと思います。
もうアクロバティックな「なんじゃこりゃ」だけでは通じなくなります。
ここからが勝負ですね。
ただ、個人的には別にビルボードで何位だろうが全くどうでもいいのですが。
そして、グラミー賞とかいうものも私にとってはどうでもいいことです。
あまり海外指向の音楽活動(音楽制作も含む)はしてもらいたくない、というのがファンとしての本音です。アメリカで一番にならなくてもいいです。
いい音楽、私にとって魅力的な音楽(ちょっとだけダンス)を長くみせていただければ十分です。