「本」 3冊の感想

何冊かの本を読みました。

その中でミステリー、サスペンス系3冊。

ネタばれしない程度に感想を。読者として上から目線です。

「慈雨」柚月裕子

警察小説に分類されるか。退職した警官が過去と現在進行形の事件が交錯する話。

最初引き込まれるが、だんだん飽きてくる。もう一押しあるといいのか、設定に少し無理があるところを自然な感じにするのがいいのかはわからない。

お遍路に興味がある方であれば、そのガイド的な部分が参考になるかも。

「ラスト　コード」　堂場瞬一

テーマ（製薬会社関係）が今一つこなしきれていない。

この作者の生み出した様々なキャラクターがいっぱい出てくるらしいのだが、それを知らないと（私はしらなかった）面白さが半減するのではないでしょうか。内輪うけ系である。

「狩人の悪夢」有栖川有栖

火村シリーズ。この作者の火村シリーズは結構読んでいる。

基本この作家は本格推理ものです。今回は京都の片田舎で起こる事件。設定のための設定（本格にするため）が少し強すぎたような気がする。

前回に読んだ神戸を舞台にしたお話の方が楽しめた。

尚、この作家は関西が舞台になることが多く、それだけで買ってしまう。もちろん作品自体も好きなのですが。

以上、簡単レビューですが、すこし辛口だったでしょうか。

最初の2冊は「なんとかが選んだベスト〇〇」「ベストミステリー　〇〇選」だかで推薦されていた本なので、どうしても最初から「当然おもしろいだろう」というハードルが高くなって期待度も上昇してしまうからだと思います。

3冊くらい読了したら、また感想を載せます。